富士住建の口コミ・評判|住宅の専門家がデメリットや特徴を分かりやすく解説

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富士住建は「完全フル装備の家」という標準装備が充実した商品を売りにしているハウスメーカーです。

標準装備が充実していると聞くと、坪単価が高くて手が届かないのではないかと思ってしまいますよね。

実際に標準装備が豪華なハウスメーカーの坪単価は、65〜80万円と高くなる傾向にあります。

富士住建も同じように高めの坪単価なのではないかと不安になってしまうこともあるでしょう。

そこで今回は、富士住建の評判や特徴、実際の坪単価についてご紹介していきます。

富士住建のデメリットや口コミ、標準装備の内容などもこの1記事でまとめてご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。

注文住宅を建てる際は、必ず複数のハウスメーカーを比較しましょう。

あなたが建てたい条件の家の相場を把握して、予算を抑えるためにはハウスメーカーの比較が必須です。

大手のハウスメーカー27社の注文住宅会社と提携している「タウンライフ家づくり」では、カタログや間取りプラン、資金計画、土地提案などを複数のハウスメーカーに一括で依頼できます。

富士住建の基本情報

富士住建

  • 標準装備が充実した「完全フル装備」の家
  • 高性能グラスウールで断熱等級4以上の断熱性能を実現
  • 自社の厳しい現場検査を実施して欠陥住宅を防止、アプリで施主が現場確認可能
創業年数35年
坪単価50万円~
工法木造
販売戸数967棟(2020年度)
アフターサポート初期保証:10年間
延長保証:20年間
対応地域

東京都、神奈川県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県

公式サイトhttps://www.fujijuken.co.jp/

富士住建ってどんな会社?

富士住建は、関東の一都六県を中心に展開しているハウスメーカーです。

標準装備が充実した「完全フル装備の家」が主力商品で、コストパフォーマンスの良い家を建てることができます。

多くのハウスメーカーでは、必要最低限の設備が標準装備となっていることがよくあります。オプションを追加して各自グレードアップしていく形です。

しかし、富士住建では

・メーカー上位クラスのキッチンを採用
・バスルームにテレビがついている
・カーテン、エアコンがついている
・洗面台は標準で2台まで採用可能

など、他のメーカーではオプションとなるようなものが標準装備となっています。

それでいて大手ハウスメーカーよりも坪単価をおさえられることから、人気が出ているのです。

追加するオプションが少なくすむため、打ち合わせ中に予算オーバーになることなく、安心して家づくりを進められるでしょう。

富士住建の悪い口コミ・評判・デメリット

富士住建の標準装備はとても豪華ですが、それが逆に悪い評判となってしまうこともあります。

また、富士住建はコストカットをするために様々な工夫をしていますが、それがデメリットとなってしまう部分もありますのでご紹介します。

  • 標準装備以外を選ぶと割高になり後悔することも
  • モデルハウスや完成見学会がなく、ショールームのみ
  • 標準装備をやめても割引されない
  • 建築できる地域が限られる

標準装備以外を選ぶと割高になり後悔することも

富士住建はメーカーへ設備を大量発注することによって仕入れ単価をおさえ、ハイグレードな設備を低価格で提供しています。

そのため、標準装備以外のメーカーや型の設備を選ぶと、安く仕入れることができないので割高となってしまいます。

例えば富士住建の標準キッチンは、トクラス、クリナップ、タカラスタンダードです。

ここで「同じグレードのリクシルのキッチンを採用したい!」ということになると、坪単価が上がってしまいます。

できるだけ標準外のものを選ぶことにならないよう、富士住建の標準装備をしっかりとチェックして、気にいるものかどうかチェックしておきましょう。

モデルハウスや完成見学会がなく、ショールームのみ

富士住建はモデルハウスの展開を行っていません。

住宅展示場などにモデルハウスを作らないことでコストカットを図っているのですが、実際に建てられたものを見られないのは残念ですよね。

ショールームには力を入れているようですが「実際に建てた家」の雰囲気がわからないと不安になると思います。

建てた後に「イメージを違った」ということは避けたいですから、モデルハウスがないことはデメリットとなるでしょう。

また完成見学会もしていないので、実際に富士住建で家を建てた人の話を聞く機会もありません。

対策としては、富士住建で家づくりをした人のブログを見てみるのもいいでしょう。

標準装備をやめても割引されない

ハイグレードの設備が標準装備になっていることは嬉しいことです。

しかし「必要ない」「他の所をグレードアップしたい」ということもあるかと思います。

標準装備をやめても割引されないので「標準装備部分でをコストカットして、他の部分にお金をかける」ことができないのがデメリットだと言えるでしょう。

例として、富士住建では太陽光発電システムが標準でついてきます。

しかしこれを外したとしても、坪単価が安くなるわけではありません。

また、カーテンはシンコールというメーカーのものが標準です。

こちらも不採用としても安くならず、他メーカーで気に入ったものがある場合は別途費用がかかります。

このように標準装備以外のものを取り入れようとすると、少しずつ費用が上がっていき富士住建で建てるメリットが失われてしまいます。

そのため初めにしっかりと「標準装備の内容で理想のマイホームを実現できるかどうか」を確認しておく必要があるでしょう。

建築できる地域が限られる

富士住建のショールームがあり、建築できる地域は以下の通りです。

東京、神奈川、千葉、茨城、栃木、群馬

他の地域に建築予定で、富士住建の「完全フル装備の家」のコンセプトを魅力に感じていた方にとってはショックですよね。

関東以外の地域では、以下のハウスメーカーのコンセプトが富士住建に似て標準装備が充実しています。ぜひ検討してみてください。

・イシンホーム
建築可能地域:北海道、東北、関東、甲信越、北陸、東海、近畿、中国、四国、九州、沖縄
・泉北ホーム
建築可能地域:近畿

富士住建の良い口コミ・評判

富士住建は標準装備が充実していることで人気を集めています。それでは、実際の良い口コミや評判を見ていきましょう。

  • 価格が明確で分かりやすい

価格が明確で分かりやすい

富士住建は坪単価あたりの価格が決まっています。

そのため「坪単価×広さ(坪数)」の単純計算で大体の価格を把握することができるのです。

標準装備が充実しているため、ほとんどの場合オプションをつける必要がありません。

単純な計算で建物本体価格が分かるため、見積もりがとても分かりやすい言えるでしょう。

他のハウスメーカーも坪単価が決まっていますが、理想のマイホームにするために「オプション」を採用しなければいけないことが多々あります。

すると最初に分かっていた坪単価よりも、値段が上がってしまうことが注文住宅の難しいところです。

富士住建ならオプションを追加していくことが少ないので、予算面で悩むことが少なくなるでしょう。

富士住建の5つの特徴

富士住建の特徴を5つご紹介します。

  • 標準装備が充実した「完全フル装備」の家
  • 要望に合わせて耐震等級を上げることができる
  • 高性能グラスウールで断熱等級4以上の断熱性能を実現
  • 自社の厳しい現場検査を実施して欠陥住宅を防止、アプリで施主が現場確認可能
  • 営業経費などの削減により高品質で適正価格な家を提供

標準装備が充実した「完全フル装備」の家

富士住建の最大の特徴はハイグレードで充実した設備が満載の「完全フル装備の家」です。

標準装備の例は以下の通りです。

・メーカートップクラスのキッチン
・1.5坪テレビ付きのバスルーム
・おしゃれなタンクレストイレ
・無垢フローリング
・カーテン、ロールスクリーン
・エアコン6畳用×5台
・Low-E複層ガラス樹脂サッシ
・太陽光発電システム

他のハウスメーカーではオプションにすることが当たり前の設備でも、標準装備となっている所が驚きですよね。

具体的な内容としては、太陽光発電システムのパネルが標準で10枚(約2.5Kw相当)つきます。(35坪の場合)

坪単価50万円前後で、太陽光発電システムが標準でつくことは珍しいと言えるでしょう。

そのため他のハウスメーカーと比べると、標準仕様が充実していてコストパフォーマンスが良いと言えるのではないでしょうか。

要望に合わせて耐震等級を上げることができる

富士住建は耐震等級の標準仕様がありません。

施主の要望によって耐震等級1〜3の中から決めていくことになります。

そのため耐震性についての要望はなるべく最初の方に伝えておきましょう。

あとから耐震等級1から3に変更したいとなった場合、間取りを変更したり、窓などの開口部を小さくしたりしなければならない可能性も出てくるからです。

間取りを依頼する前に、耐震性について考えをまとめておくことが大切です。

また、富士住建は「制振ダンパー」が標準でついてきます。

建物の揺れを吸収し、地震時に建物の負担を軽減してくれる装置です。

富士住建の制振ダンパーは「粘弾性ダンパー」と「鋼製ダンパー」を組み合わせた複合制振ダンパーを採用しています。

比較的高価ですが、小さな揺れも吸収してくれる粘弾性ダンパーと、安価ですが大きな揺れを吸収してくれる鋼製ダンパーの組み合わせにより、坪単価をおさえて耐震性の高い家を実現しています。

高性能グラスウールで断熱等級4以上の断熱性能を実現

富士住建が標準で採用している断熱材は「高性能グラスウール」です。

具体的には、旭ファイバーグラスの「アクリアネクストα 20K」という商品です。

グラスウールはガラスを繊維状にしたもので、空気を含ませることでウールのように家の中を暖かく保ってくれます。

アクリアネクストαは従来の物に比べて繊維が細く断熱性能が高くなっているのが特徴です。

従来のグラスウールがアクリル毛糸のセーターなら、アクリアネクストαはカシミヤのセーターに例えられます。カシミヤは軽くてとても暖かいですよね。

このように高性能グラスウールを標準仕様とすることで、断熱等級4を超える断熱性の高い家を実現しています。

また断熱材の厚さに関しては、以下の通りです。

壁:105mm
床:105mm
天井:170mm
※在来軸組工法の場合

富士住建の断熱材の厚さなら、セキスイハイム(鉄骨系)やタマホームと同程度〜少し上の断熱性能を出すことができます。

高気密高断熱を売りにしているハウスメーカーと比較してしまうと劣るのですが、丁寧な施工がしてあれば十分暖かい家になるでしょう。

自社の厳しい現場検査を実施して欠陥住宅を防止、アプリで施主が現場確認可能

富士住建では現場監督とは別に「木造住宅検査員」が113項目ものチェックを行い、品質管理を行っています。

一般的に住宅の検査といえば、以下のようなものがあります。

・建築基準法に基づく「中間検査」と「完了検査」
・住宅瑕疵担保責任保険に入るための検査

これらの検査はどこのハウスメーカーでも必ず行うもので、最低限のものです。

「法律に違反していないか」「保険に加入できる品質の建物か」を見るだけで、快適に過ごせる家になるかどうかや、建てた後にトラブルにならないかなど細かな点は見てもらえません。

富士住建では独自に細かい点まで、専門の検査員がしっかりと見てくれます。

また検査の実施内容や結果については、施主専用のアプリで確認することができます。

建設地が遠方でも、建築途中の経過を見ることができるのも安心です。

営業経費などの削減により高品質で適正価格な家を提供

ハウスメーカーは契約を取るために、下記のような営業経費を施主の建築費用に上乗せすることが一般的です。

・モデルハウスの維持費
・営業マンの人件費
・豪華なカタログやおみやげ

富士住建は品質の良い家を適正価格で提供するために、施主にメリットのない営業経費を削減する努力をしています。

カタログなどの費用より、良いものを仕入れるためにコストをかけているんですね。

「高品質でコストパフォーマンスのいい家を作ること」が、結果的に営業経費をかけなくても契約が取れることに繋がっているのでしょう。

施主ファーストな会社の企業理念がうかがえます。

富士住建に関するよくある質問

富士住建に関するよくある質問を解説しています。

  • Q1. 富士住建の坪単価はいくら?
  • Q2. 富士住建と比較検討すべきハウスメーカーは?
  • Q3. 富士住建のの保証とアフターサポートは?
  • Q4. 富士住建は値引き交渉できる?

気になった質問をチェックしてみてくださいね。

Q1. 富士住建の坪単価はいくら?

A. 富士住建の坪単価は45万円〜60万円が相場です。

坪数や地域によって若干異なりますが、仮に神奈川県厚木市で35坪の家を建てる場合、49万6500円となっています。(オプションなしの場合)

実際に、富士住建公式サイトの「参考プラン」を見て総額をイメージしてみましょう。
(総額はオプション込みの価格です。)

【35坪2階建て/3LDK+シューズクローク+畳コーナー】
総額1849万円(税抜)

ハウスメーカーの中ではローコスト〜ミドルコストに当てはまるメーカーだと言えるでしょう。

Q2. 富士住建と比較検討すべきハウスメーカーは?

A.富士住建と比較検討するなら、同じように標準装備が豪華なハウスメーカーを比較してみるといいでしょう。

以下に一例を挙げます。

・ヤマダホームズ
・一条工務店
・スウェーデンハウス

しかし、富士住建と比較すると、上記のハウスメーカーの坪単価は65万円〜と少し高めの価格設定です。

そのため、オプションをつける前提で、ローコストハウスメーカーも検討してみるといいでしょう。

希望の箇所だけオプションを追加することで、富士住建よりも設備の自由度が高くなるでしょう。

おすすめのローコストハウスメーカーは以下の通りです。

・タマホーム
・アイダ設計
・レオハウス
・センチュリーホーム

Q3. 富士住建の保証とアフターサポートは?

A.富士住建の初期保証は10年、さらに提携保険会社に保険料を支払うことで10年間保証を伸ばすことができます。

初期保証の10年は「住宅品質確保促進法」における「新築住宅における瑕疵担保期間10年の義務化」に基づいたもので、最低限の保証だと言えるでしょう。

無料で初期保証が20年〜30年ついているハウスメーカーもあるので、保証内容としては少し物足りない感じがしてしまうのではないでしょうか。

また、定期点検は2年となっており、それ以降は有償点検になります。

家の構造体などのトラブルは2年以内に発覚することが多いので、点検は2年間で十分だという考えだということです。

有料であれば2年以降も点検を行ってくれるので、大きな地震や台風ががあったときに頼むようにするといいかもしれません。

Q4.富士住建は値引き交渉できる?

A.富士住建は値引きを一切行っていません。

しかし紹介者制度というものがあり、契約時に3万円の割引があります。

ショールームに行く前に、知り合いに富士住建で家を建てた人がいないかチェックしておきましょう。

富士住建の口コミ・評判まとめ

富士住建の良い口コミと悪い口コミ、特徴などについてご紹介しました。

富士住建は標準装備が充実していることが大きな特徴のハウスメーカーです。

通常はオプションである様な設備も標準装備となっています。「オプションを色々考えるのは大変そう」と感じる方には、候補に入れてみることをおすすめします。

まずは、富士住建を含めた複数社のカタログを手に入れてから検討を進めるようにしましょう。

富士住建の会社情報

会社名株式会社 富士住建
本社住所埼玉県上尾市原市1352-1
設立年月日昭和62年10月8日
代表者名代表取締役 竹田浩之
資本金4,000万円
従業員数
電話番号048-778-3310
事業内容注文住宅請負、住宅リフォーム、宅地の媒介
拠点

埼玉県、東京都、神奈川県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県

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